初めて子どもを贈りだす入園式。その喜びの場面で、椅子に座らずにはしゃいでいる我が子を見て冷や汗をかいた方もいると思います。
自宅ではあまり気になりませんが、椅子に座らなくてはいけない場面が多々あるのが幼稚園生活。
じっとしていることが苦手なタイプの幼児にとっては、苦痛ですよね。
ではどうすれば椅子に座って、皆と同じ幼稚園生活が送れるようになるのでしょうか。
座ることに慣れていこう
椅子に座れない子の多くは、幼稚園で初めて幼児用の小さな椅子に座った、という子です。
座り心地が慣れないので気に入らない、新しい幼稚園が不安で落ち着かない…など、慣れないことでの不安から椅子に座ることが出来ない場合は、自宅での練習が役に立ちます。
まずは自宅でも幼稚園と同じような椅子を用意しましょう。
最近は、輸入家具のチェーン店やホームセンターなどでも、幼児用の可愛い椅子を安く購入することが出来ます。
幼稚園と同じタイプじゃなくても構いませんので、似たようなサイズの椅子を選ぶようにしましょう。
そして一日数分でも構いませんから、椅子に座ってお絵かきや工作などの作業をする時間を与えてみます。
始めは2〜3分でも構いません。徐々に座る時間を伸ばしていって、椅子に座ることに慣らしていきましょう。
その練習を数か月もすれば、幼稚園の椅子にも座れるようになってくると思いますよ。
座れないのは不安のサイン?
自宅では椅子に座れるようになっても、幼稚園ではすぐに立ち歩いてしまって座れないという場合は、子どもの「気持ち」が落ち着いていないからかもしれません。
幼稚園という場に興味津々だったり、逆に不安でいっぱいだったりすると、気持ちが落ち着かなくてゆっくり座ることが出来ないのでしょう。
その場合は、お母さんが温かく見守ってあげることでだんだんと落ち着いてきます。
ゆっくり抱きしめて、おおらかに子どもの話を聞いてあげましょう。
子どもの落ち着かない気持ちを受け入れて、共感してあげることで次第に子どもも落ち着いて座れるようになると思います。
椅子に座れないからと言って幼稚園失格というわけではありません。
そのような子どもは日本中にゴマンといるもの。子どもの気持ちと行動をおおらかに受け止め、ゆったりと成長を見守ってあげるようにしましょうね。